面白さ
脚本も書いているジャームッシュは、ドンがその女たちとどのように出会い、なぜ別れたかということについてまったく説明しょうとしない。
しかし、言葉の切れ端によって、二人の関係、たとえば過ごした日々が楽しいものだったか、あまり憎み合うことなく別れたかなどといったことが、よくわかるようにはなっている。
かりにどのような友好的な気分が残っていたとしても、二十年前に別れた女の家を訪ねて居心地のいいはずがない。
その居心地の悪さが、この作品をある種のコメディーにしていると言ってもいい。
しかし、コメディーといっても、ジャームッシュの作品である。
嘆笑するようなシーンはなく、どちらかといえば常に微苦笑を浮かべながら見るということになる。
せいぜいが「クスッ」となるくらいだ。