主人公
この映画の主人公ドン・ジョンストンはそんな中年男性のひとりだ。
コンピュータ関係の仕事で「ひとやま」当て、将来にわたって、生活に困らないという以上の金を稼いでしまった。
昔から「艶福家」として自他共に認めていたが、年齢を重ねるに従って、かつてのドン・フアンの面影も失せつつある。
そして、いままさに、年下の愛人が「あなたには家庭を作ろうという気がない」と怒りをぶつけて、家を出て行ったところだ。
「行くな」と言えば、彼女もとどまったかもしれない。
しかし、ドンはひとことも発っしないまま、去らせてしまう。
広い家の現代的な内装のリビングルームで、ソファーに座ってテレビを見たり、寝そべったまま眠ん込んだりして、荘然と時を過ごすようになる。